TAKE.3
TAKE.2 のつづきです。
B'zの『ultra soul』の、
ウルトラソウル
の部分に命をかけている甲斐くんという男がサークルを立ち上げまして、僕はメンバーのなかのある女の子のことが気になり始めます。
その女の子とは初対面ではなく、前の年(2001年)に1度だけ合コンをしたことがありました。
思い返すとその合コンも甲斐くんに誘われて。
二人とも彼女がいたと思うんですけど何やってんですかね。
もう一人、ひらまつくんというその頃一緒にサッカーをやっていた友達を誘って、甲斐くんの友達が女の子を連れてきてくれて大学の近くの村さ来で飲みまして、そのなかにその女の子もいました。
綺麗な栗色のストレートのロングで、黒のライブTにダメージジーンズをはいていたと思います。
(ダメージジーンズといってもいまみたいに細身のものではなく、ゆったりとしたシルエットのものでした)
頬に幼さが残っていて、無邪気でよく笑って。
一次会が終わり、みんなで川に行って花火をしようという話になったのですが、その女の子は途中で抜けるようでしたので、僕が自転車でアパートまで送っていきました。
ニケツというやつです。
いまだとニケツもお酒を飲んで自転車に乗るのもダメになりました。窮屈な世の中です。
帰り道に色んな話をして、あっという間に女の子のアパートの前まで来てあれ?と思いました。
僕には、小合さん、というスケボーをやってる友達がいたのですが、女の子のアパートは小合さんの彼女と同じアパートで、しかも小合さんの彼女の隣りの部屋だったのです。
偶然だねー、なんて笑い合って、じゃあまた、みたいな挨拶をして階段を昇っていくのを見送ったのが僕とその女の子との出会いでした。