TAKE.5
TAKE.4のつづきです。
住田秋が乗り移り、彼女と別れた僕は、サークルで再会した女の子のことをもっと知りたいと思うようになりました。
ちょうど、きょうじ、というダンスをやっている友達とその女の子と僕のアパートで三人で集まる機会がありまして。
そのときに、
「これ、すっごくいいから聴いてみて」
という会話があったようなないような。
とにかく一枚のCDを薦めてもらいまして。
STANCE PUNKSというバンドの、『クソッタレ解放区』というシングルでした。
3曲入りのシングルだったのですが、
「さらば恋人、って曲がすっごくいいんだよ」
と言われて、そのままCDを貸してもらったような気がします。
(なぜかキムタクと遭遇した写真も見せてもらいました)
それで二人が帰ったあと、僕は黒いラジカセにCDをセットして歌詞カードを手に、再生ボタンを押します。