カレー
Supernova/ワールドイズマインちゃん のつづきです。
ふるきよきじだいの衝撃のライブ音源『Supernova』と、1stALBUM『ワールドイズマインちゃん』を入手した僕は、タイトなジーンズにねじ込むようにパソコンにCDを挿入しました。
(その頃オーディオ機器を持ってなくて、iPhoneの iTunesという機能を使って音楽を聴いていました)
それからはどこに行くにもiPhoneからイヤホンの紐を垂らして爆音で鬼リピして。
一度イヤホンの紐を垂らしながら自転車を漕いでいたらパトカーに止められまして。
なにかと思ったら、自転車でのイヤホン使用が禁止になったらしく、パトカーから二人の警察官が出てきたのでソッコーバックレちゃいました。
ふるきよきじだいはと言うと、広島のライブシーンで大活躍されていて、広島だけでなく、アメリカ村のイベントにも出演されていて、いま「アメリカ村 ふるきよきじだい」でググってみたら、『見放題』というロックフェスティバルでした。
http://www.mihoudai.jp/about/record/
ふるきよきじだいは2014年に出演されていたんですけど、出演者を見てみたら懐かし過ぎたので、まるごとコピペさせていただきます。
開催日時:2014年7月5日(土)
開催会場:アメリカ村およびその周辺の15会場BIGCAT/hillsパン工場/AtlantiQs/DROP/FANJtwice/BRONZE/SUN HALL/digmeout ART & DINER/CLAPPER/OSAKA MUSE/Grand cafe/Pangea/Soap opera classics/新神楽/HOKAGE(順不同)
出演者数:120組
THE ORAL CIGARETTES/フレデリック/夜の本気ダンス/ドラマチックアラスカ/ココロオークション/Lyu:Lyu/ジラフポット/感覚ピエロ/LAMP IN TERREN/SUPER BEAVER/Large House Satisfaction/佐々木健太郎/THE MAN/フクザワ/GOING UNDER GROUND/ircle/アンダーグラフ/カミナリグモ/ミソッカス/Suck a Stew Dry/HAPPY/がくたくバンド「驚愕のカバー祭りin見放題2014!!」/オワリカラ/おとぎ話/科楽特奏隊/トリプルファイヤー/DABIDE’S fire/ボールズ/リバーシブル吉岡/ぱいぱいでか美/homme/the equal lights/Shout it Out/水曜日のカンパネラ/Shiggy Jr./シナリオアート/Halo at 四畳半/QOOLAND/最終少女ひかさ/GOODWARP/BURNOPUT SYNDROMES/フィッシュライフ/井乃頭築音団/toitoitoi/Qaijff/コンビニマンションテクニカラー/プププランド/カラスは真っ白/DPG vs ブラックDPG/ANATAKIKOU/KAMAMOTOMIKA/ふぇのたす/クウチュウ戦/ナンデードーシテー/(M)otocompo/ユビキタス/ゆれる/THE冠/絶景クジラ/waybee/日向文/Bentham/楽団 象のダンス/Applicat Spectra/森山タカヒロBAND/クリトリック・リス/DENIMS/ARKS/BARICANG/NUMBER VOGEL/みるきーうぇい/愛はズボーン/PURPLE HUMPTY/密会と耳鳴り/phonon/金 佑龍と京都界隈/THE TON-UP MOTORS/DAMBO/ヒラオコジョー・ザ・グループサウンズ/東京真空地帯/Moccobond/BAND A/グッバイフジヤマ/craft rhythm temple/The denkibran/THEラブ人間/ハツカネズミは笑わない/宇宙コンビ二/RED JETS/nothingman/ウラニーノ/アップル斎藤と愉快なヘレクレスたち/本棚のモヨコ/ミケトロイズ/花泥棒/Half moon spiral/SAPPY/ステフアンドジミー/ウサギバニーボーイ/宮田ロウ/DOOKIE FESTA/まがりかど/ふるきよきじだい/フロムTokyo/シガキマサキ/ザ・シックスブリッツ/前川サチコとグッドルッキングガイ/The Sound’s Pierrer/PRIMAL CURVE/Rhycol./Theキャンプ/ルルルルズ/fifi/ぽわん/the peggies/南壽あさ子/ヒグチアイ/葉山久瑠実/オカダユータ
※ライブハウス、出演の表記順は順不同です。
ググったついでに郵便物を整理していましたら、僕は『Supernova』『ワールドイズマインちゃん』のあとにふるきよきじだいの1.5枚目のデモアルバム『カレー』を購入させていただいていたのですが、消印を見たら2014年2月23日でした。
『見放題』に出演されたあとに『カレー』を発売されたのだと記憶していたのですが、時系列が無茶苦茶になっています。
この1.5枚目のデモアルバム『カレー』がまた名盤で、次回はそのお話しをしたいと思います。
Supernova/ワールドイズマインちゃん
http://sukoyakamusic.web.fc2.com/ のつづきです。
YouTubeを見て居ても立ってもいられなくなった僕は、ホームページからふるきよきじだいにコンタクトを試みます。
コンタクトを試みたと言っても、その頃ふるきよきじだいはホームページで2枚のアルバムを馬鹿みたいな値段で販売されていて、メールアドレスが載っていましたので、購入したい旨を連絡させていただいただけなのですが。
ちなみにこちらがふるきよきじだいのホームページです↓
http://sukoyakamusic.web.fc2.com/
僕が見ていた頃はデザインがちょっと違っていまして、『カレー』というアルバムもまだ発売されていませんでした。
ホームページのなかに『週刊実話ふるきナックルズ』という読み物があるのですが、『メロン牧場』みたいなノリでおもしろくて。
そうしてある日郵便ポストを覗くと、ふるきよきじだいから封筒が届いていたのでした。
(謎のキャラクターと原田まんぞうさんからの直筆メッセージが!!)
封筒を手にした僕はすぐに自分の部屋に駆け込みました。
そしてドキドキしながら開封すると、なかには2枚のアルバムが。
こうして僕は、ふるきよきじだいの衝撃のライブ音源『Supernova』と、1stALBUM『ワールドイズマインちゃん』を入手するのでした。
http://sukoyakamusic.web.fc2.com/
ふるきよきじだい のつづきです。
2010年代の半ば。
田舎でネットストーカーのようなことをしていた僕は、ある日Twitterのタイムラインに流れてきたYouTubeのリンクをクリックします。
それで動画を見終わり、思わず僕は手の平を額に当てて目をつむり、かーっ、と唸りました。
どれほどの間そうしていたでしょうか。
やがて目を開けて額に当てていた手の平を下ろすと、僕はパソコンを乱打していました。
YouTubeのリンクが貼られていたツイートを手がかりに、動画のなかで演奏をしていたバンドについて調べはじめたのです。
それで動画のなかで演奏をしていたのは、ふるきよきじだい、というバンドであることを知りました。
https://twitter.com/furukiyokijida1
撮影をされているのが山口祐さんという方であることも分かり、
ソッコーフォローさせていただいて、過去にさかのぼって夢中になって動画を見ました。
僕はメンバーのなかでもボーカルの原田まんぞうさんに魅かれまして。
ワードセンスもパフォーマンスも天才的で。
そうこうしているうちに居ても立ってもいられなくなった僕は、ホームページからふるきよきじだいにコンタクトを試みるのでした。
ふるきよきじだい
「あなたにとって伝説のバンドは?」
このような質問をされたら僕は、
「ふるきよきじだいです」
と答えると思います。
そしたら質問をしてきた人は困惑した表情をみせながら、
「ふるきよきじだい? ええと、それはバンド名なのでしょうか?」
と訊いてくると思いますので僕は、
「はい、そうです」
と答えて、質問をしてきた人は、
「そうなんですか。はあ」
なんて曖昧な相槌を打ってそれきり会話は途絶えてしまい、
「じゃあ」
「まあそういうことで」
みたいに気まずい雰囲気のまま別れることになると思います。
こんなふうにほとんどの人が知らない、けれども知っている人にはカルト的な人気を博するバンド。ふるきよきじだい。
僕がふるきよきじだいを知ったのは2010年代の半ば。
国側の悪政に、国民がデモや選挙で抵抗する余地のまだ残されていたころでした。
必聴!ジャーマン・ロック~とりあえずこの12枚~
野崎くんという友達がいまして。
もう10年以上お付き合いをさせていただいているのですが、この野崎くんが去年つくったZINEが無茶苦茶よくて。
これなんですが↓
どんな内容か、僕が書くよりはぜひ原文を味わっていただきたいので、はじめのページをこっそり引用させていただきます。
みなさんは音楽が好き? 僕は音楽が大好きだ。まずは、ジャーマン・ロックとの出会いについて話をしよう。
二十歳前後の時に、ビートルズのアルバム『Revolver』に衝撃を受け、その流れでピンク・フロイドにハマっていった。ピンク・フロイドの音源は、レコード屋でプログレッシブ・ロックのコーナーにあった。そして、その隣にひっそりとジャーマン・プログレ(ジャーマン・ロック)のコーナーがあり(現在でも同じだと思う)、ちょっと聴いてみるか~、と軽い気持ちで聴き始めたのが、ジャーマン・ロックに触れた瞬間だった。それまでは歌ものばかり聴いていたが、この頃からインストの方を好んで聴くようになっていた。
ジャーマン・ロック(クラウトロック)の楽曲は、型にはまりすぎず軽くて聴きやすい。平面的ではなく立体的。「激しい」というよりは「美しい」。それに「内面の旅」という言葉も合いそうだ。また、ジャケットのアートワークもデザインが素晴らしいものが多い。
よくよく考えたらジャーマン・ロックって約半世紀前の音楽。当然だけど僕はまだこの世にいない。けれども、いつ聴いても新鮮で全く古い感じがしない。僕はテクノ、ニューエイジ、レゲエ、アフリカ、インド古典など幅広く好きだが、その傍らいつもジャーマン・ロックが近くにいた。気が付くとジャーマン・ロックが聴きたくなるのだ。
本書では、僕が何百回も聴いてきたであろうアルバムを紹介しよう!
レコードプレーヤーが壊れて買い替えるお金もなかった僕は、YouTubeの違法アップロードで聴き始めたのですが、やられちゃって。
この12枚のアルバムだけでも延々と聴いていられますし、深掘りするとその奥の深さにさらに驚かされて。
まさに「内面の旅」。
ディスクユニオンに卸しているところがにくい趣向だなあと思います↓
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008345226
TAKE.3
TAKE.2 のつづきです。
B'zの『ultra soul』の、
ウルトラソウル
の部分に命をかけている甲斐くんという男がサークルを立ち上げまして、僕はメンバーのなかのある女の子のことが気になり始めます。
その女の子とは初対面ではなく、前の年(2001年)に1度だけ合コンをしたことがありました。
思い返すとその合コンも甲斐くんに誘われて。
二人とも彼女がいたと思うんですけど何やってんですかね。
もう一人、ひらまつくんというその頃一緒にサッカーをやっていた友達を誘って、甲斐くんの友達が女の子を連れてきてくれて大学の近くの村さ来で飲みまして、そのなかにその女の子もいました。
綺麗な栗色のストレートのロングで、黒のライブTにダメージジーンズをはいていたと思います。
(ダメージジーンズといってもいまみたいに細身のものではなく、ゆったりとしたシルエットのものでした)
頬に幼さが残っていて、無邪気でよく笑って。
一次会が終わり、みんなで川に行って花火をしようという話になったのですが、その女の子は途中で抜けるようでしたので、僕が自転車でアパートまで送っていきました。
ニケツというやつです。
いまだとニケツもお酒を飲んで自転車に乗るのもダメになりました。窮屈な世の中です。
帰り道に色んな話をして、あっという間に女の子のアパートの前まで来てあれ?と思いました。
僕には、小合さん、というスケボーをやってる友達がいたのですが、女の子のアパートは小合さんの彼女と同じアパートで、しかも小合さんの彼女の隣りの部屋だったのです。
偶然だねー、なんて笑い合って、じゃあまた、みたいな挨拶をして階段を昇っていくのを見送ったのが僕とその女の子との出会いでした。
オーケンののほほん日記
のほほん雑記帳(のおと) のつづきです。
好きな女の子にフラれた僕は何を思ったのか引っ越しをします。
その頃セブンイレブンの深夜のバイトしかしていませんでしたし、チケット代に6万円も払ってカネがなかったのにです。
いまでもどうしてそのような行動をとったのか謎です。
きっとノイローゼだったのでしょう。
とにかく僕は不動産会社に来月いっぱいでアパートを解約する旨を伝えました。
そして年が明けるとアイフルで20万円を借りて、部屋探しをします。
ここからがホラーなのですが。
僕の好きな女の子はJR南武線の武蔵新城というところに住んでいました。川崎市です。
その隣りに武蔵溝ノ口という駅がありまして。
東急田園都市線の急行が停まって渋谷に近いし、JR南武線で川崎まで行けるし、さらには東急大井町線もあって自由が丘や大井町にも出れる無茶苦茶アクセスのいいところで。
まあそんなことは後付けで、はっきり言ってストーカーです。
それも一緒の駅ではなく隣りの駅を選ぶところがタチが悪いと言いますか(誰か通報してください)。
しかしながらノイローゼだった僕はとりあえず高田馬場のアダルトショップで働くことにして、武蔵溝ノ口にアパートを借ります。
荷物はダンボール2箱。
洗足学園音楽大学の向かいにある第二丸定荘という木造2階建ての安アパートでの読書漬けの生活が始まるのでした。